フラワーデザイナー:岸勝人さん website : 岸勝人花事務所
花器:ルネ・ラリック「バッカスの巫女」1927年
花材:木瓜の花
日中は暖かく過ごしやすい日も多くなってきました。
春もすぐそこです。
さて、今回のお花は「木瓜の花」。 とても春らしい空間になりました。
横から見ると、手前に枝が大きく飛び出しています。ダイナミックな生け方です!
花のアップ。小さいですが花びらにボリュームがあります。
木瓜の花はバラ科だそうです。そのせいか、長くて鋭い刺があるので注意が必要です。刺さるとかなり痛いらしい。。
岸さん、花を紙で包んで持ってこられるのですが、この刺はその紙を突き破るほどです。
泉の精をバックに撮影してみました。
1925年パリで開催されたアールデコ博覧会にラリックは巨大な高さ15メートルにもなる屋外噴水塔を出品しました。
その塔には、フランスの河川を象徴する128帯の様々な女神像が飾られました。
こちらはそのうちの一体、「アリア」。噴水塔解体後は木製の台座などが付けられ販売されました。
(泉の精については、こちらで詳しく紹介されています。)
直立して手を合わせた静かなポーズ、張り詰めた緊張感が漂います。
対照的に、お顔は優しげな表情をしています。
きっと塔の上から当時のパリを見下ろしていたのでしょう。いったいどんな気分だったのでしょうか?