ニュイ・ブランシュkyoto 2014
一昨日の10月4日の夜、京都市では「ニュイ・ブランシュ」というアートイベントが開催されました。
この催しは、パリで毎年秋に一日だけ夜通し行われる現代アートの祭典で、「白夜祭」とも呼ばれます。
パリ市の姉妹都市である京都市では、市が主体となって4年前から始まりました。市内の文化施設や、ギャラリー、カフェなど多数の会場があり、それぞれイベントや企画展を深夜まで行います。もちろんどこも入場無料です!
私もお店が終わった後に、数か所回ってきました。
まずは、お店からも近く八坂神社の脇にあるギャラリーeN artsさんにお邪魔しました。
ちょうど田中真吾さんという作家さんの個展のオープニングの日でした。
闇に静かに浮かぶ、エントランスの作品が印象的です。
そして河原町まで自転車を飛ばし、レトロな“椿ビルヂング”の5階にあるギャラリーギャラリーへ。
ここは、小さなスペースが2つありそれぞれ別の展示が出来るようになっています。
作家さんお二人とも在廊されており、いろいろと作品のお話が出来たのが楽しかったです。
写真は撮れなかったので、ビルの素敵なたたずまいを・・・
ちなみに、可愛いテキスタイルでお馴染のミナペルホネンもこのビルにあります。
次は必ず見たいと思っていた、金氏徹平さんの京都芸術センターへ。
ここでスタッフのS君に偶然出会い、ビックリ。
丁度、ライブペインティングの最中でした。
別の企画である、琳派400年記念祭と連動させた内容です。
琳派の源流とされる俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を基とし、大きなアクリル板を4面立て、金氏さんをはじめ4名のアーティストがそれぞれトレースしていきます。
その名も「トレースのヨーカイ」!(笑)
4枚目のアクリル板に描かれたのは、風神雷神というより対峙するゲームキャラといった感じでした。
今までライブペインティングを面白いと思うことはほとんど無かったのですが、このパフォーマンスは金氏さんの制作コンセプトをとても分かりやすく表現していると思い、興味深いものでした。
最後は、京都国際漫画ミュージアムのプロジェクション・マッピングへ。
外壁全体をスクリーンにして、音響とともに様々な映像作品を映し出します。
解放感のある心地良い演出に心が和みます。
空腹に耐えかね、そろそろ帰ることにしました。
秋の夜風が少し肌寒い、おぼろ月がきれいな夜でした。
by t.o.