WHO IS ”RIKIZO” 《RIKIZO et René Lalique》
今回のルネ・ラリック特別展でコラボレーションさせていただく、画家:深尾力三さんとは一体どんな方で、どんな画風の方なのでしょうか。弊社どもがアーティストを紹介させて頂くのは甚だ恐縮ではございますが、ご拝読頂けましたら幸いです。
ヨーロッパで50年以上精力的に活動されてきたRIKIZOさん。初期から一貫して、赤と黒を基調とした油彩による抽象絵画を描かれてきました。
RIKIZO OIL PAINTING 作品集 https://ja.rikizo.fr/oilpainting
いくつかのシリーズで展開され、どの作品もダイナミックに描かれています。
RIKIZOさんは独学で絵を描き始め、同時代の、どの美術の動向にも当てはまらない独自の表現で作品を生み出してこられました。和の美意識・精神を「油絵具の絵画」という西洋のフォーマットで形作っているユニークさ。日本、西洋、二つのルーツがミックスされたRIKIZOさんにしかできない絵画となっているのではないでしょうか。黒の背景に鮮烈な赤で着物の帯、書道のようにも見える折り重なる形のリズムが絵画のフレームを飛び出すように、反復して、形を変えて描かれているのがとても印象的です。その鮮烈なイメージによりRIKIZOさんの作品は場の雰囲気を一変させる力を持っています。
日本国内では東京の大同生命ビルディングでRIKIZOさんの作品を見ることができます。
油彩作品だけでなく、シルクスクリーンも初期から制作されています。版画は全て小数限定で、RIKIZOさんがご自身のアトリエで制作されたものです。外注したプリントではなく、手刷りで一点一点異なるオリジナリティがあります。
RIKIZO Silkscreen Art works https://ja.rikizo.fr/silkscreen
今回の特別展ではRIKIZOさんの油彩作品やシルクスクリーン作品をルネ・ラリックと共に展示致します。普段とは違ったダイナミックな展示をぜひご覧くださいませ。
ギャルリーオルフェ主催 ルネ・ラリック特別展 【RIKIZO et René Lalique】
会期:2023/11/18~26 10:30-18:30 会場:ギャルリーオルフェ
最後にRIKIZOさんの言葉を紹介させていただきます。
「ヨーロッパに来て50年の年月が過ぎました。日本で画家としての活動は21世紀に入ってから、日本を意識せずに創ってきた作品が和を基調にしているものと気がつきました。10年前からパリと京都で制作していて、ますます私の創るものが日本的になってきているのを感じます。単純な作風でも、日本に居たら創れなかった独自の画風であると思っています。ブロワ城、高台寺、パンテオン広場のパリ5区市庁舎、それぞれが時代を反映する個性的な建物です。これらの展覧会を通して、作品が生きることは空間も生かすことだと実感しました。時代、文化を超えて生きる作品を創りたいと思います。」
画家 略歴
1946年 東京出身、疎開先の群馬県で生まれる
24歳の時に絵を描くことに興味を持つ
1971年 フランス移住
1973年 チーフプログラマーとしてI L O(国際労働機関)に勤務する
フランス文化省のアトリエをパリに得て週末は制作活動に励む
1981年 ILOを退職し、画家としての活動に専念する
1993年 オーヴェールシュウオワーズ(ゴッホが晩年住んだことで有名)にアトリエ兼住居を構える
1999年 大阪A B Cギャラリー(朝日放送主催)で日本初の個展
2007年 ブロワ城(フランス、歴代の王が住んだ、世界遺産)での個展
2009年 高台寺に襖絵を奉納
2011年 パリと京都にアトリエを構える
2012年 ベネディクティン宮殿 フェカン フランス
2016年 エレナシュキナ画廊 ロンドン
2018年 高台寺襖絵公開 京都
2019年 パリ5区市庁舎 パリ 彫刻家砂川晴彦と2人展 シモンチーニ画廊 ルクセンブルグ