2012.5/4.

大渡 祇園の料理屋 by ts

4月中旬に入ってから、ずっと東京の長期出張が続き、ブログが全然更新できない状態が続いていましたが、5月に入ってやっと、京都に戻る事ができて、昨日に友人と最近とても気に入っている料理屋、大渡さんに行ってきました。ここは客席が8席しか無く、予約を取るのが至難の業なんですが、今回は早い時間の予約が貸し切りで入っていた為に、直前に予約だったにもかかわらず、特別に9時スタートで2回転目のお席を用意してくださいました。まずは玄関とお席の写真をお見せします.

もともとは、祇園の芸者さんが住んでいた古い建物を全面改装して8席のカウンターを新たに作ったそうです。お席はこのカウンターのみです。

そして大渡さんの姿。本当にこの写真の通りの人で、いつもにこにこ笑っていらっしゃる、とても親しみやすい大将です。ここをオープンするまでは、大阪の割烹で包丁を握られていました.手際よくカウンターで料理の準備をしながら、小気味よく楽しいお話をされます。気取りのない雰囲気がとてもリラックスできます。

では、お食事の写真をどうぞ。

最初の一皿。香川産の白アスパラにホタルイカとウニが添えてあります。鶏のだしをつかったジュレ掛け。器はドームの金彩の深鉢。実はこれ、うちの店でお買い求めいただきました。こうして、料理が入るととても感慨深いものです。

そして、空豆の小吸い物。糸切りの生姜がお出汁と相まって、春を感じる至福感いっぱいです。さらに続けて、おしのぎの穴子の飯蒸し。

 

さらに、ちょっと炭であぶった筍と石川県、七尾の鳥貝。

盛りつけた図です。筍はもう最後だそうです。筍の僅かな苦みと鳥貝の甘みが絶妙のハーモニーを醸し出していました。

 

ここで、ちょっと酒器について。古いバカラの小型デキャンタを徳利に、珍しい2色のシルバーオーバーレイの猪口もとっても素敵でしょ。アンティークグラスがとても日本食によく似合いますね。

さていよいよ、日本料理のメイン料理といわれる、椀ものです。今日は、アイナメとよもぎの生麩の吸い物です。お出汁最高に美味しかった!!春満開のお料理です。白い花はゆずの花ですって。とてもいい香りでした。

次は桜鯛のお造り。こりこりとした食感の鯛ではなく、12°で半日寝かしたもので、もちっとしてぷるぷるの食感がとても鯛の甘さを強調していてとてもおいしくいただけました。さらに、箸休めの鯛の真子も続きます。

 

まだまだ、続きますよ。春の定番、若竹煮です。この筍は先程の直火焼きではなく、一度ゆがいてあるので、とてもまろやかな味に仕上がっています。

焼き物はグジ(甘鯛)を酒粕につけ込んだもので、ふきのとうの味噌が添えてあります。器がとても素敵でしょ。九谷焼の交趾。黄色の緑色のコントラストがとてもきれいでした。ウサギの絵が描いてあります。江戸時代のものだそうです。

そして、アワビのしゃぶしゃぶ。生のアワビはすぐに食べるとこりこりとした食感。少し長く火を通すと柔らかくなるそうです。3切れ入っているのでどちらの食感も楽しむ事ができました。アワビの肝のソースを少しつけていただくのもとても美味しかったです。

最後に、カウンター奥にある、おくどうさんで焚いたご飯で〆です。ぴかぴかのお米!!

最後にデザートのわらび餅を薄茶とともにいただきました。

至福の2時間あまりでした。大渡さんごちそうさまでした。  ts

 

 

 

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