2012.4/17.火
法然院椿
実は、4月初めには、先日ご紹介した霊鑑寺の近くの法然院も春の特別公開があります。ここは、4月1日から7日までの一週間だけの公開です。石段を上って行くとある有名な茅葺きの門のところまではいつでも行けますが、その中にはこの特別公開の時にしか入れません。この法然院も椿の木が多い事で知られています。茅葺き門に続くなだらかな石段にも赤いヤブ椿がちらちらと落ちていてとても美しいです。
そしてたどり着くのが茅葺きの山門です。
うっそうと茂る林のなかにある茅葺き屋根には苔が付いています。山寺のようです。
山門下の両脇には白砂壇には水流と桜の花が描かれていました。この間を通ることは、心身を清めて浄域に入る事を意味しているそうです。普段入場できるのは、この先の橋のところまでなのですが、特別公開のときにはその先の本堂にも入れます。本堂の中は一切撮影ができないのですが、湯本堂の北にある3銘椿の庭は撮ることができました。
手前から、花笠椿、貴椿、五色八重散り椿です。
それぞれの花を紹介します。
まずは、五色八重散り椿。
ひとつの枝に、濃いビンクの椿と白地にピンクの絞りが入った椿が咲いているのがわかりますか?
そして真ん中の貴椿。真っ白な花にわずかに赤の細い筋が入ります。
そして、花笠椿。千重咲きの赤い花に白い斑が大胆にはいります。
庭が狭く見える程に見事に咲き誇っていました。
庭の白砂の上に落ちた椿もみごとでした。
椿の庭の向かい側の中庭の軒下には手水鉢一杯に椿の花が浮かべられており、えも言われぬ美しさでした。
あまりにかわいいので、クローズアップでもう一枚。
お寺の回りには赤いヤブ椿の林がたくさんありました。
是非、来年も訪れてみたいです。 ts