ルネ・ラリック特別展が開催中です!
今年もルネ・ラリック特別展がスタートいたしました。
2021年6月26日から9月5まで、東京都庭園美術館において展覧会「RENÉ LALIQUE REMIX – 時代のインスピレーションをもとめて」が開催されました。
展覧会では、初期の貴重な宝飾品や私共ギャルリーオルフェも出品協力を致しましたラリックの代表的なガラス作品が多数、趣向を凝らして展示されており、幅広い層の方がラリックに魅了された素晴らしいものでした。
今回の特別展では、私共が展覧会に出品した作品を中心に、展覧会に出品されたものと同類の作品で構成してみました。
会場の作品をいくつかご紹介いたします。
まずエントランスに常夜灯「ツバメ」です。
ラリック独特の「ティアラ型」のデザインで、空を飛ぶツバメたちが描かれたジャポニズムの作品です。
こちらはシール・ペルデュ作品「トカゲとカニ」です。
「シール・ペルデュ」とは「失われた蝋」という意味で、古代より用いられてきた蝋型鋳造のことです。
完成品を取り出す際に型を壊してしまうため、その分複雑な形状が再現可能でした。
テストピースや、コレクター向けのユニークピースとして、一点限りで制作された希少な作品です。
二階にあがると吹き抜けのステージには大きな「噴水」の壁灯が展示されています。
1925年のパリ万博の時に、エントランスを飾るために製作されたデザインです。
万博のテーマ「噴水」をモチーフにしたガラスのレリーフで下のシェードの中には電球が灯る仕組みになっています。
夜にはライトアップしますので、ぜひそちらもお楽しみ頂ければと思います。
テーブルの上には、「ニッポン」のグラスやお皿が並びます。
ラリックのグラスは1930年頃から制作され、多くが地名を冠したデザインになっています。
「ニッポン」のテーブルウェアはパールのようなガラスの粒があしらわれたデザインです。
フラワーデザイナーの岸さんのユニークなお花も合わせてご覧下さい!
テーブル中央は「火の鳥」のセンターピースが飾ります。
1920年にデザインされたもので、東京都庭園美術館での展覧会にも出品されていた作品です。
こちらは立像「泉の精メリト」。
1925年パリ万博にラリックは高さ15メートルにも及ぶガラス製の噴水塔を制作しました。
「フランスの源泉」と名付けられたその噴水塔には、フランスの河川をイメージした女神像が128体設置され、たいへん大きな話題を呼びました。
「メリト」はそのうちの一体です。
静かなポーズと、どこか仏像を思わせる表情や佇まいの作品です。
まだまだご紹介したい作品がございますが、つづきは会場でぜひご覧下さい。
ルネ・ラリック特別展は11月28日(日)までの開催です。
営業時間 10:30~18:00 会期中無休
年に一度の特別展、普段は並ばない希少な作品がご覧頂けますので、ぜひこの機会にお出かけくださいませ。
1階「アンティックかとう」では新着商品を中心にご紹介させて頂きます。
オールドバカラや、ガレ・ドームの作品、シルバーやジュエリーなどが揃いますので特別展と合わせてお楽しみください。
p.s.
京都の紅葉も色づいています!!@真如堂 Photo by みさをさん
快晴続きですごく紅葉が映えて見えてきれいでした。
コロナも感染者が減りつつあり、そろそろお出かけしたくなる季節になってきましたね・・・