2015.9/22.

点邑 移転オープン

 

京都の老舗旅館、俵屋がプロデュースするてんぷら、点邑が先日移転オープンしました。オープン前日には内覧会があり、社長である佐藤年さんにご招待をいただき、早速みせていただきました。

以前のお店は御幸町通りに面した、小さなビルの二階にあったのですが、今回のお店のテーマは「路地」。そのとおりに路地を通ってその奥にある店に入っていきます。

植え込みがいかにも俵屋さん。すごく上品で、伝統の中にもモダンさを感じさせます。

 

路地を抜けると、これが入り口です。コンクリート打ち放しの壁にさりげなく掛けられた現代アート。ガラスのドア越しには通ってきた路地が見えます。

さらに進むと、小さな坪庭があります。焼しめの獅子が印象的です。

今回は、一階に二つの個室ができました。まず、右手には小さな個室、4人がゆったり座れます。

そして、左手にあるのが、大きめの個室、8人が充分座れます。

向かい合わせに四人づつ座れる、まるでカウンター席のような個室です。ここの壁の一部もコンクリート打ち放し、そこにはタペストリーが絵画のように掛けられています。そして、この部屋にはあと二つ見所があります。

この部屋のもう一方の壁が障子紙になっており、裏から照明で光っていますが、その間の木目の背板の真ん中部分にスポットライトに照らされた何か小さなものが見えますか?

実はこれを大きくしてみると、

そうです!!ラリックのピントレイ「泉の精」です。それも、非常に珍しいトパーズ色のものです。実はこれは俵屋の主人である、佐藤年さんがうちの店にお出でになったときに、階段のところに展示していたのですが、一目で気に入ってくださったものなのです。佐藤さん曰く、この部屋はこの作品の為にデザインしたのだと言ってくださいました。本当に光栄なことです。すごく小さな作品なのに、大きな存在感を放っていました。

そしてもう一つが、先ほどの坪庭を見る為に設えられた場所です。

テーブルより一段下げられた土間風に仕上げられた空間にラグと一緒に置かれているのはフィンユールのイージーチェアです。この椅子も、佐藤さんが点邑を移転すると決めらた2年前に、この店の為に特別に選ばれた椅子です。もう、椅子というより作品といったほうがいいほどの風格です。この空間、風景にあまりにもしっくりと馴染んでいます。

後ろ姿も抜群にきれいなのですが、正面の姿も御覧ください。

そして、メインのカウンター席は二階にあります。

シェフは前の店と同じく小林さんです。席数も前と同じ12席。調理場が以前よりもずいぶん広くなって使いやすくなったと小林さんがおっしゃっていました。この日はプレヴューの日だったので、招待客にはここで、小さなてんぷらが振舞われました。立食だったので、椅子が並んだ姿はお見せできませんが、その特別のお皿をご紹介しておきます。

そして、一階の小さいほうの個室では、

琵琶湖の鮎の塩焼きと穴子の巻き寿司もご馳走になりました。実は翌日のランチ友人といく予約をしているので、その写真は次のブログで紹介させていただきます。

場所は以前の店よりも、ずっと俵屋旅館に近い所になりました。同じ通り、麩屋町通りにあるのですが、三条通を少し下がった西側にあります。 ts

604-8085

京都市中京区麩屋町三条下ル  点邑

075-212-7778

 

 

 

 

 

 

 

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