レストラン青いけ
さてさて、次に訪れたのがレストラン青いけ。オーナーの青池シェフは京都ホテルのフレンチで腕を振るっていたまだ若き40歳です。一階がカウンターのオープンキッチン席になっています。青池さんと気楽に話しながら食事できる、まるで和食屋さんのような気楽な店です。実は僕は20年前にシェフと同じ学校でフランス語を習っていたという、奇妙な繋がりがあり、いつもその頃の話で盛り上がってしまいます。
実は、彼のお店にいく数日前に、あるフレンチレストランですごくいやな思いをしたので、その思いのたけを夜中に電話で聞いてもらったということもあり、この日はその不快感を払拭するためのお口直しの食事でした。
まず、アミューズブッシュ。
アンディーウォーホールの天使のお皿に乗っているのは、赤ピーマンのムースのジュレがけ。さわやかな一品でスタートです。
そして、鴨のフォアグラのパテ。小さな野菜のテリーヌ添え。ここで、シェフの新兵器、減圧調理器の登場です。色々原理は聞いたのですが、いまいちよくわからなかったのですが、ようするにフォアグラの上に乗っている物が、それで作った物です。真空状態でフォアグラを調理して、それを粉にしたものにアールグレーの紅茶の香りをつけたものらしい。手前のバルサミコと混ぜながら食べたらすごくおいしかった。ちょっと複雑な香りもありちょっと面白いなと思いました。なんでも、この機械、スペインの有名レストラン、エルブジが考え出した物らしいのですが、使い方が今一よくわからないらしく、レシピ本などもなく、ほとんど流通してないのだそうです。日本にまだ、100台くらいしかないとシェフが言ってました。彼も可能性を色々試している最中だそうです。
ほのかなオレンジ風味がきいたカボチャの冷たいスープ。バジルシードがかわいいですね。
白と緑のアスパラガスに生ウニがゆりねの上にのってます。ソースはオリーブとアンチョビのタップナード風味。南仏らしい夏の一皿。ウニとソースの相性最高でした。
お魚の二皿目。宝石ハタのグリル。本当に身が宝石のように輝く、きれいな白身でした。ソシテマコモダケ添え。お皿の中央にアーティスティックに引いてあるのはウスイエンドウのペーストです。
そしてお肉。
子羊の背肉のロースト。ワイルドアスパラガスと、ゆりの蕾添え。夏黒トリュフが華やかさを演出します。普通なら骨付きで出されるお料理ですが、青池さんのところでは、手を使わなくても食べられるように、骨をはずした形でだされました。すごく優しい心遣いなのですが、どうしても骨回りを食べたくて、特別に本来は出さない骨の部分をだしていただきました。青池さん、無理言ってごめんなさい。上品じゃなく、骨回りまでシガシガしておいしくいただいてしまいました。
まずはメロンの冷たいジュレ。
そして二つ目のデザート。小さなオペラとバニラアイス。そしてパウダーはフォアグラじゃありません。もちろん!!チョコレートを減圧調理器でパウダーにしてあります。そして、透明のイチゴ。この透明イチゴも減圧調理器でつくったものです。透明でゼリーのようですが、食べてみてびっくり、イチゴの食感はそのまま残っています。イチゴになんと八角(アニス)のジュースがしみ込ませてあるのです。
オーソドックスな料理でも、すこしづつ遊びがあって、とてもおいしくいただけました。盛りつけもきれいで大満足のお口直しの夜でした。これはシェフのおすすめコース。¥9,000. この他にも¥6,000.のコースがあります。
ちなみに、レストランの設計および、内装は全て京都の中村工務店によるものです。これも一軒の価値ありです。町屋を改装たお店です。今回写真はないですが、いつか近いうちに紹介させていただきます。
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