鉾立て 3日目
さて、鉾立てもいよいよ3日目に入ります。もう随分と出来上がっています。
まず、鉾の先に着いているそれぞれのシンボルをご紹介しましょう。
長刀鉾。
銀色に輝く長刀が見えますか?
そして月鉾
金色の三日月。実はこの月鉾は祇園祭りのなかでも一番絢爛豪華な鉾と呼ばれていますが、この鉾の先の飾りの月もなんと18金でできているのだそうです。
そして、函谷鉾。
中国戦国時代、斉(せい)の孟嘗君(もうしょうくん)が泰の国を逃れ函谷関(かんこくかん)に着いたが、深夜なので門を開けてくれません。この関は早朝の鶏 の鳴き声で開く規定なので家来に鳴き声をまねさせたところ、本物の鶏が和して鳴いたため、門が開き一行は逃げられたという有名な『鶏鳴狗盗(史記)』の故 事が鉾命名の由来となっているそうです。三角の山と三日月は山中の闇を表すそうです。
鉾全体を見てみましょう。
まずは長刀鉾。
本体も布で飾られ、車方(車輪を専門に扱う職人)によって、木製の車輪もとりつけられ、もうすっかり祇園祭の鉾の型をしていますよね。
月鉾。いよいよ屋根本体の取り付けです。なんでも、この屋根、180年ぶりに新調されたと今年の祭りの大きな話題です。もちろん、欄間などの飾りそして、天井の絵などは古いものから取り外して、新調されたものにつけかえられました。
でも、まだまだ本体の飾り付けは何もありません。車輪もまだ取り付けられていません。屋根の様子をクローズアップすることができましたのでご覧ください。
この華やかさはどの鉾もおよびません。欄間にあるうさぎは江戸の彫刻師、左甚五郎作のものです。柱も黒の漆塗りです。屏風絵のような天井もみごとでしょ。
そして函谷鉾。
もう、すっかり出来上がって居る様子です。鉾前には神様に捧げるお神酒の用意までできていました。この日、午後からは鉾引き初めが行われ、町内の方などが鉾を少し動かしました。この、引き初めは観光客でも参加できるものなので、来年は興味のかる方は是非参加してみてください。 ts