ラリックのグラス
昨日から今日にかけて激しい雨を降らせた台風がやっとこさ過ぎ去ってくれました。
京都のあちこちの川が溢れ出しそうなくらい増水していました。氾濫してしまった所もありました。
幸いオルフェの近辺は無事でした。
台風一過、今は快晴が広がっています。風が涼しくてとても気持ちがいいです。
今回のブログはラリックのグラスについてです。
オルフェではラリックのテーブルウェア作品、グラス作品を多数取り揃えております。
ラリックのグラスはすきっとした切り詰められた美しさを感じます。
ラリックはテーブルウェアの作品を実用的な食器として製作しており、さらに実際にそれらが使われることによって生活の空間に新たな美を与えるはずだと考えていました。
バカラなどのグラスはボール部に様々な文様が入りますが、ラリックのグラスはステムの部分にいろいろなデザインが施されます。
グラスに注がれたものが引き立つように設計されているわけです。
また、手に取るときにとっかかりとなってくれますので、触ってそのデザインを楽しむことができます。
このタイプのグラスには様々な形状とモチーフのデザインが存在します。
こちらはワインにぴったりなぶどうのデザイン。
たくさんの木の実のようなデザイン。
黒エナメルで色が付けられたもの。
これはインパクト大。メデューサの頭です。ちょっと禍々しい感じ。
こんなグラスをいったいどんな人たちがどんな場所で使ってきたのでしょう。
これも魅力的。二人の人物。ダンスを踊っているのでしょうか。
足元にブドウの実があります。ブドウを足踏みしているようです。なんだか楽しそう。笑っているようにも見えます。
幾何学的な文様のデザインも数多くあります。
これはイニシャルが入っている少し珍しいもの。
以上、お店のディスプレイからラリックグラスのデザインをステム部分に注目して紹介させて頂きました。
ですが残念なことに、これらの魅惑的なデザインはグラスを手に取るとほとんど手に隠されてしまいます。
けれどもそこがまた粋だなあ、と僕は思うのです。
杉本