2011.7/8.

アルザス、ラリック美術館オープン by t.s.

7月2日にフランスアルザス地方wingenの村にラリック美術館がオープンしました。

それに先駆けて1日にオープニングレセプションが開催され、それに参加するチャンスに恵まれました。

今日はその速報をお伝えします。

 

 

まずは開館にあたり、村長やアルザス地方出身の国会議員、ラリック社の社長など6人の挨拶が延々と続きました。

その時間なんと2時間!! 美術館を見る前に疲れ果ててしまいました。

 

 

 

 

その後やっとオープンです。 美術館のガラス壁にとりつけてあったフランスの旗が取り除かれると(いわゆる除幕式)Musee Laliqueの文字がくっりきと浮き出ています。ここが正面玄関です。

 

 

入り口を入ってすぐの正面に50年代にラリック社で制作された巨大なシャンデリアが輝いていました。

しかし、すごい人です。オープニングに参加した人たちが一気に美術館におしよせて大混乱。

あまり、ゆっくり見ていられないほどの人です。

 

 

 

まずは宝飾品のコーナー。かなりの作品数です。とても充実しています。 いままでの展覧会は宝飾品は真っ暗の部屋でスポットを当てると言う手法ばかりだったのですが、今回はこの部屋が一番外光が入っていました。 普通、宝飾品を太陽の光で見ることはないので、とても新鮮な見せ方でした。(僕はベストな見せ方だとは思いませんが・・・)

 

宝飾品のドローイングの部屋。

 

 

 

 

一番印象に残った香水瓶コレクション。

これはほとんどが今のラリック社の社長のMr.Silvio Denzの個人コレクションです。

彼はもともと 香水瓶会社のオーナーなのでラリック社を買収するまでに、ラリックの古い香水瓶コレクションを10年以上前からしていたようです。 まさしく、圧巻のコレクションでした。

 

 

 

テーブルウェアも展示されています。

手前のセットはエリザベス女王がフランス訪問した際に特別にデザインされた“かもめ”のシリーズ。

 

 

 

 

 

巨大蝋型成型作品!!

こんなの初めて見ました!

 

 

 

 

照明を使う様々な作品の部屋。ラリックの神髄です。

なぜか花瓶はすごく少なかったです。ちょっと意外な感じがしました。

最後には現代ラリックのコーナーもしっかりありました。バッカスの巫女達の金型も展示してあり、制作過程が見える ようになってました。すみません!写真はないです。

以上、美術館の様子をまず、かいつまんで紹介させていただきました。

 

パリからはTGVに乗ると2時間半でアルザスの玄関口 ストラスブールに到着です。そこから、wingenの村までは小さな電車に乗り換えて50分ほど。半日かかりでパリからはたどり着けます。 近くはないけど、行くのを躊躇われるほど遠い訳ではないです。

ただ問題は、美術館の近くにホテルが無いということです。車があれば、他の村にあるホテルでの宿泊も可能なのですが。

是非、チャンスがあれば訪ねてみてください。

by t.s.

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